葬儀相談日誌16

手を合わせる

2月は私にとって特別の月です。

私の誕生日と、祖父の命日、父と母の結婚記念日が
節分の日に重なっています。

旧暦でいうと大晦日にあたり、翌日は暦の上からは
「立春」ということで春、新しい年、季節の始まりです。
年齢をひとつ重ねるという意味もあり、お正月よりも
私はこの時期に一年の始まりを感じます。

以前もこのブログで書きましたが、私の家では
月命日に必ずお墓参りに行く習慣があります。
また毎日仏壇に手を合わせるといった、祖父や父の代から
当たり前に行ってきたことを私の子供の代にも
当たり前のように行うようにしています。

特に今年の2月に限っては、お墓参りだけでなく、
宗派の本山にもお参りに行きました。

ご相談者様からの相談のうちで、多くの方が
寺院とのお付き合いがなく、寺院の紹介を
含めた葬儀社の紹介を望まれることが
多いという現状があります。

首都圏や関西圏の都市部においては、特に顕著で
あるように感じられます。

ご親族、ご家族が亡くなられるようなことが
なければ、中々宗教者との接点を持つこと自体が
難しいとは考えられるのですが、あまりの
その多さに驚くばかりです。

宗教者との付き合いは、単に家族が亡くなったからと
いうことでなく、祖父母や曽祖父母、その先の先祖
から脈々と受け継がれてきた流れであるはずなのです。
故郷を離れる、そのためにご先祖様の仏壇を拝むことも
手を合わせることもなくなる。
これは仕方のないことなのかもしれません。

宗教者、大多数を占める仏教に携わる方々がその大切さを
伝えていない、力を尽くしていない、だからそういった考え
や文化が廃れてきている。
声高にその危機を訴える方も居ます。
しかし、そういった人間の中にも日々自分の存在が
あることをご先祖様に感謝するといったことも行わない
人間がいることも事実です。

その点は私共葬儀サポートセンターも同じです。
寺院のお布施リベートの話は問題視しますが、
ご先祖に手を合わせるといったことに関しては?
自らのことももう一度、考えてみることも大切だと思っています。

私の考えは仏教をはじめとする宗教を擁護したり、仏教寺院側の
意見を述べたり、また占いまがいのへんな宗教の受け売り
でもありません。

自分が今のこの時代に存在でき、幸せに暮らすことができている
その礎を築いてくれた、父や祖父母に感謝するという当たり前の
ことを行いたいと考えているだけです。

おそらくこんな簡単なことすら行わない、日本の家庭から失われている
ということは非常に悲しい現実です。

傳法

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